研究紹介

研究紹介

 
»1. 有性繁殖と無性繁殖の進化的関係
»2. 植物とウイルスの関係
»3. 植物の保護・生態系保全
 

1. 有性繁殖と無性繁殖の進化的関係

植物は種子を作り有性繁殖をする一方で、クローン繁殖(クローン成長とも言う)を行うものもいます。クローン繁殖とはタケのように地下茎を伸ばしてタケノコで稈を増やしたり、
ヤマノイモが無数のムカゴから芽をだして増えたりする繁殖方法です。無性繁殖に比べて有性繁殖にはコストがかかるため、有性繁殖は不利であると考えられるにもかかわらず、多くの植物では有性繁殖をし続けています。これは有性繁殖のパラドクスと呼ばれ、進化生態学の主要なテーマとなっています。どのような時に有性繁殖が有利となるのか、様々な植物の生活史戦略から解明していきます。
<これまで扱った材料:ヤマノイモ、ササ、ヤチヤナギ、スギ、ユキツバキ>

部分開花が起きたササ群落

 

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2. 植物とウイルスの関係

人間だけでなく、植物もウイルスに感染し病気になります。これまで農地のウイルス病については植物病理学の観点から広く研究されてきましたが、野生植物がどんなウイルスにかかるのかについてはほとんど明らかにされていません。また感染しても症状が現れないこともあるということが私たちの研究からわかってきました。そこで、森林生態系におけるウイルスの種多様性について明らかにしていき、生態系における植物とウイルスの関係について明らかにしていきます。
<これまで扱った材料:ヤマノイモ, 里山生態系>

ウイルスに罹病したヤマノイモの葉

 

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3. 植物の保護・生態系保全

東海地方の準絶滅危惧種である湿地性の灌木ヤチヤナギの保全について研究しています。また、京都の芦生研究林ではシカの採食により下層植生が急激に失われているため、集水域を単位とした防鹿柵を設置しています。その柵内外の植物の多様性や水質・水生昆虫の多様性等を比較する研究を共同で行っています。シカの密度指標のモニタリングも継続中です。
<これまで扱った材料:ヤチヤナギ, 森林生態系>

防鹿柵による森林下層植生の保全

 

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